そして試合後、鈴木監督が選手たちに伝えたのは、攻撃の喜びよりも守備への誇りだった。「4点取ったことよりも、0で抑えたことの方がチームとして大きい」。スリーバックをまとめるDF3田中智也も「自分たちの目標は、相手にシュートを打たせないこと」と語る。田中を中心に、武山、そして2年生のエヒギェ翔音オサギオドゥワが並ぶ3バックは、「改善しなきゃいけないことが山積み」ながらも、「目に見える結果が残せた」と鈴木監督も評価。「うまくいかないことを子どもたちと共有しながら、相互理解してここまで来た。今は情熱と勢いを持って階段を上っていく段階です」とチームの現在地と未来を見据えた。
なお、法政二を退け準決勝進出を決めた桐光学園は11月2日に横浜創英と決勝進出をかけて戦う。
(文・写真=西山和広)
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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