しかし、茂原北陵は相手の勢いを裏返すカウンターも鋭く、ほどなくして形勢を逆転させると、後半13分にはCKのこぼれ球を拾った2次攻撃からMF鈴木がポスト直撃の惜しいシュートを放った。

 すると後半15分には、FW根本が左サイドからのクロスをヘッドで合わせてネットを揺らす。キャプテンマークを巻く主砲が、茂原北陵のエースとして貫禄を見せつけた。

 後半20分にはFW10山口凌(3年)が鮮やかなドリブルで相手DFを切り崩し、落ち着いたシュートでゴールを奪取。個々のクオリティで相手を上回ったこの一戦を、象徴づけるような得点だった。

 終盤にも1点を加えた茂原北陵が、麗澤に7-0で圧勝。勢いをつけて2回戦に進出した。

(文・写真=志水麗鑑)

▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選