八千代イレブン

 その八千代、公式記録を見ると、シュート数は流経大柏の12本に対してわずか3本(前半1本・後半2本)と少ないチャンスをしっかりモノにしたことがわかる。一般的にカテゴリーの上にチームと対戦する際、挑む側は守備的な構えを行うものだが、八千代に構える考えはなかった。とにかく一本やりに堂々と攻めた。(※八千代は高円宮杯JFA U-18 サッカーリーグ 2024 千葉 1部に所属)

 八千代の上芝俊介監督は「自分たちが日ごろからやっていることを、相手がどこだろうと(やり方を)変えるのは『日頃の練習は一体何なんだ』ということになります。どんな相手でもボールを動かして、プレッシャーをかけて、攻撃に重きを置くチームです。流経大柏のようなプレミアリーグで戦うチーム相手に『どう戦う?』と選手に聞いたら、間違いなく「いつも通り攻撃的に戦う」と言ってくれます。『やってきたことをぶつけろ』と言って、送り出してのきょうの結果です」と真っ向勝負。見ている側に爽快感を与える気持ちの良いサッカーを展開した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選