大阪産大附イレブン

 追い掛ける展開を強いられた大産大附だったが、焦りの色は見られない。「先制されても落ち込まなかった。セットプレーが相手の強みだと分かっていて、不安要素があった中での失点だったので焦らなかった」(谷端)。失点直後の29分にはすばやく右サイドを仕掛けた村山が同点弾を叩き込むと32分には右サイドでボールを持ったMF11久保颯汰(3年)が周囲とのパス交換から左に流れて、ゴールネットを揺らした。

「点を取った瞬間に相手がフワッとしたところを見逃さなかった。こっちも眠っていた攻撃があの失点で目を覚ました」と振り返るのは中西監督で、本領を発揮したアタッカー陣のゴールは止まらない。37分にもMF13西尾祐哉(3年)のロングフィードから、DFラインの裏を抜け出した三角がGKの隅を突くシュートを決めて、2点リードで試合を折り返した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選