入りは決して悪くなかった。攻撃の要であるMF10玉山煌稀(3年)とMF11鳥山陽斗(3年)の突破を引き出すため、積極的にサイドへとパスを付けると最初の見せ場は前半8分だ。左で開いてボールを受けた鳥山が中に入れたパスから、MF8大重健二朗(3年)がシュート。こぼれ球を狙ったDF15髙屋敷永輝(2年)の一撃は再び大産大附のDFに阻まれたが、大重がきっちり押し込み、均衡を崩した。
幸先の良いスタートを切った履正社だったが、良い流れは続かない。「すぐに追加点も行けるかなと思ったのですが、隙を見せてしまった。蹴ってくる相手に対してラインが低すぎた。ズルズルと下がってしまったのはまずかった」と反省を口にするのはDF4梶谷一晟(2年)。相手の攻撃のキーマンであるFW9松本龍利(3年)への対応が甘くなると、19分には左サイドのDF4佃井大悟(2年)がゴール前にパス。受けた松本が振り向きざまに放ったシュートが決まり、大産大附が同点に追い付いて前半を終えた。
▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選

