野辺地西も最後の力を振り絞り同点ゴールを目指すものの、青森山田の堅牢な守備ブロックとプレッシングに手を焼き、決定機は作れず。そしてアディショナルタイム4分を経たタイムアップの瞬間、両チームは各所で健闘を称えあった。

「相手は非常に強くて難しいゲームになったが、最後までやってくれた選手たちに感謝したい」と対戦相手と選手たちを称賛しつつ「全国大会に向けてさらに強化して全国優勝できるように頑張りたい」と意気込みを述べたのは「まずはホッとしました」とー第一声で本音を吐露した青森山田・正木昌宣監督。

 春先から夏前の苦しい時期に「自分たちが悔しい想いをする中、3年生たちが背中を押してくれた」(キャプテンの松井)ことでチームを建て直し、29年連続の選手権出場をつかみ取った青森山田は、好敵手・野辺地西から託された想いも胸に、第102回大会以来となる2年ぶり5回目の「国立栄冠」にチャレンジする。

(文=編集部 写真=新保克詞)

▽第104回全国高校サッカー選手権青森予選
第104回全国高校サッカー選手権青森予選