堀越vs東京実業

堀越、DF松尾のPK2発で東京実業を下し2次T進出

 平成28年度高校サッカーインターハイ東京予選の1次トーナメントブロック決勝として東京実業堀越の一戦が行われた。両者試合前は大人数での円陣から入り、気合十分で試合に臨んだ。

 4-4-2の布陣で臨んだ東京実業、ディフェンスと中盤には強靭なフィジカルを備える選手を配置し、球際でしっかり闘えるメンバーで臨む。また前線にはテクニカルな選手とスピードのある選手を配置してきた。一方の堀越高校は4-2-3-1で臨み、サイドで勝負できる選手を配置し、サイドから相手を崩す作戦で臨んだ。

 立ち上がりから、両者真っ向からぶつかり合う形となった。その中でも、東京実業は中盤で跳ね返してから、パスを数本つなぎながらのショートカウンター、一方堀越は一度シンプルにコーナー目がけて蹴り、リスクを背負わないスタイルで相手ゴールに迫っていく。

 最初のチャンスは東京実業。前半7分中盤で跳ね返したボールをFW日名悠太が追い、相手のDFとGKの一瞬の隙を突き、先制点のチャンスを作るも、これはギリギリの所でGK諏訪雅幸にセーブされる。

 開始直後は慌てる場面もあった堀越だったが、時間の経過と共に次第にチャンスを作っていく。前半17分堀越、右サイドでボールを持ったMF7番小磯雄大が独力で右サイドを突破。クロスを上げ、相手ゴールを脅かすが、これはGK増田大輝に冷静に対処されゴールならず。堀越はMF小磯のスピードと技術で右サイドに突破口を見出すが、その小磯が足を痛め、前半23分にMF11番斎藤一輝と交代。キャプテンマークを巻いて臨んだMF小磯であったが、その想いはDF3番大村栄大に引き継がれた。

 チームの中心を失った堀越であったが、代わりに入ったMF斎藤がチームを牽引する。前半25分、堀越は左サイドでボールを受けたMF斎藤が相手を引き付けてのターンから中盤で一人を交わし、ミドルシュートを放つが、これはキーパーにキャッチされる。

 そして、迎えた前半34分。堀越はFW照井基也がボックス内で抜け出したところを、東京実業DFに倒されPKを獲得。これをキッカーのDF松尾叶音がしっかり決め、欲しかった先制点を奪取する。

 ここで前半が終了し、前半は堀越が1-0リードで折り返す。

【次のページ】 東京実業の巻き返しなるか?