劣勢になりながら勝てた要因。そのひとつがGK1大日野渉の存在だ。「前が絶対に決めてくれるので、僕がひとつ守れば流れに乗れます。ホントはゼロでいきたかったですが…止めることから攻撃が始まりますし、チームが良い雰囲気になります。最後、OGがありましたが、止められてよかった」と手ごたえを語るように、攻められながらも自身のセーブで守り切った。

 そして、もうひとつはS1での戦い。両チーム、今季の対戦成績は1勝1分で浦和学院。(※第3節:2-1・第12節:2-2)負けていない自信が後押しになった…というわけでは必ずしもない。

「(S1での結果は)気にしていません」と川上耕平監督は「自分たちである程度、適応できるように練習しているので、当日どうなるかということに対して、その都度、選手がプレーで決めていきます」と明かすように、対戦相手を想定した練習はほぼせず、あくまで現状の課題の修正を重視しているとのこと。

【次のページ】 決勝トーナメント3回戦 正智深谷 vs 浦和学院(4)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選