そして終盤、神吉が左サイドからドリブルで持ち込み、股の下を抜くゴールで4点目。「相手からしっかり奪ってから、自分で行ってやろうって。コースがなかったけど、シュートしたかったんで、股の下を狙ったらいい感じに入った」。その表情には、ゴールへの強い執着心が浮かんでいた。「自分も今年ゴールとか数字で残せていないので、自分のゴールで勝たせたかった」。川口監督も「最後の神吉のゴールも、ドリブルで最後打ち切る。ああいうところは成長してきてる」と評価する。

　だが、勝利に酔うことなく、選手たちの目は既に次を見据えている。「もっと自分たちらしくできるところがある。この約一週間でチームとしての完成度を上げたい」と吉田。「ゴール前でのクオリティはまだまだ足りない。クロスの質、シュートの質はまだまだ」とキャプテンの四海も課題を口にする。

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