登場わずか1分。ファーストプレーでのゴールはまさにラッキーボーイの降臨。「結構、モッています」と自画自賛のFW19松下。送り出された際、青嶋監督から「とにかく強気で行ってこい」と後押しを受け、ピッチへ。
「(CKの)ボールが上がったとき、はじめは自分のところには来ないなと感じました。ただ反らしたボールが自分のところに良い感じでこぼれてきました」と一閃。FW19松下はこれまでスタメンが多かったが、夏が過ぎたころ、ベンチスタートが多くなった。そのFW19松下について青嶋監督は「日頃の練習を一生懸命やっている選手ですしインターハイを戦っています。FW9田窪とうまく使いながら、戦っています。きょうは2人、得点できてよかったです」と活躍を喜んだ。
スコアだけ見れば3ー1。しかし内容に大きな差はなかった。富士市立はとにかく執拗だった。ボールを取られれば、人数をかけ、奪い返してすぐさま前に。ひとり倒されても、その次、またその次とボールを託し、つないでいく。たとえ、パスが合わなくても近くの味方がすぐに回収。絶対にボールを渡さない。その気持ちがプレーから感じられた。さらに富士市立にとってプラスになったのは北北東の風4メートル。前半、風上の富士市立。ロングボールを織り交ぜながら、浜松開誠館に圧をかけた。ただ面白いのは風下に立った後半、より圧が強くなったこと。狙いとして富士市立はペナルティエリア内あるいは付近でなにかカオスを引き起こそうという腹積もりだったかもしれない。
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選

