31分には藤枝東のMF11望月璢斗が相手陣内でボールを奪い、MF10泉孝太郎へスルーパス。右足のシュートはGKが防ぐも、勢いを感じさせた。そして39分、試合が動く。左CKを蹴った藤枝東の望月のボールが逆風を切り裂くように大きく曲がり、そのままゴールに吸い込まれる。狙いすました一撃。望月は「キーパーの位置を見て狙いました。イメージ通りに曲がってくれた」と振り返る直接弾で藤枝東がリードして前半を折り返す。
後半に入っても静岡学園が押し込むが、藤枝東GK1宮崎真心を中心に粘り強くブロック。宮崎は「夏から守備の意識を全員で変えてきた。責任と覚悟を持って守ることを続けてきた」と語るように、シュートのたびに体を投げ出した。70分には藤枝東が追加点を狙うが、澤野のシュートは惜しくもGKが触って枠の外へ。
静岡学園も最後まで諦めない。78分には神吉のFKが壁を抜けるが、GKが再びファインセーブ。だが、試合終了間際の80+3分、静岡学園はMF21松永悠輝の左CKの混戦をDF3吉田俐軌がヘディングで押し込み、土壇場で同点に追いつく。ベンチもスタンドも総立ちとなった。
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選

