「静岡学園に勝てたのは大きな成長。ここで負けるのが例年の藤枝東でしたが、今年は違う。これを自信にして決勝に挑みます」
2021年度から3年連続で選手権予選準優勝の藤枝東。幾度となく決勝で涙を流してきた兄・MF泉新之助(現・早稲田大)の世代を見てきた泉にとって、この勝利は特別な意味を持つ。延長終盤、足を攣らせながらもピッチに立ち続けた姿に、伝統の藤色が宿っていた。
植松弘樹監督は試合後、「粘り強くスライドしてボールを押し出す守備を徹底できた。これまで何度も跳ね返されてきた相手に勝てたのは成長の証。この勝利に満足している選手はいません。次こそ、全国の舞台で藤色のユニフォームを」と語る。
創部100年、節目の年を前に技術と伝統を誇る静岡学園を倒し掴んだ決勝への切符。次なる舞台には、夏に敗れた浜松開誠館が待つ。
(文・写真=西山和広)
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選

