藤枝東が3連覇を目指した王者・静岡学園を下し、10年ぶりV王手

藤枝東イレブン

 限りなく広がる青空の下、草薙総合運動場陸上競技場を吹き抜ける冷たい風が、初冬の空気をいっそう張り詰めさせていた。11月8日、第104回全国高校サッカー選手権静岡予選準決勝第2試合。3年連続16回目の全国を目指す静岡学園と、来年の創部100周年を控え10年ぶり26回目の出場を狙う公立校の藤枝東。静岡を代表する名門同士の一戦は、延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれ込む大激闘となった。試合は藤枝東がそのPK戦を5-3で制し、2年ぶりの決勝進出を決めた。

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 序盤から静岡学園がボールを握り、藤枝東が守備で粘る構図。1分、藤枝東のMF13澤野翔祐が右サイドを仕掛けてFKを得ると、会場は早くも沸く。以降は互いに中盤の主導権を譲らず、拮抗した展開が続いた。静岡学園はMF20神吉俊之介とMF8四海星南を中心にテンポ良く崩しを試みるも、藤枝東のスライドとカバーが鋭く、なかなか決定機を作れない。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選