韮崎 vs 日大明誠

 後半に入ると立ち上がりから両チームとも縦に長いボールを供給。47分、日大明誠が左からのクロスをMF11廣田湧希が頭で合わせ、直後には韮崎のFW11望月奏汰もゴール正面から強烈なシュートを放つが、いずれもGKに阻まれた。膠着状態が続く中、71分に日大明誠のMF10大澤眞斗が右サイドで切り返しからシュートを放つも枠の左へ。

 そして迎えた72分、韮崎が均衡を破る。ペナルティーエリア内で途中出場のFW18矢野秀が倒されPKを獲得。キッカーを務めた米山は「普段の練習でもしっかりPK練習をしてきた」という積み重ねを信じ、思い切り中央へ蹴り込んだ。一方、1点を追う日大明誠は必死に反撃を試みるが、韮崎ゴールをこじ開けられない。

 そしてアディショナルタイム、途中出場から「流れを変えるプレー」を求められていた矢野が見事期待に応えてみせた。韮崎は自陣でボールを奪った矢野がカウンターから独走し、冷静にゴールへ流し込みダメ押した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権山梨予選
第104回全国高校サッカー選手権山梨予選