高田商 vs 山辺

 スタメンに1年生4人、2年生6人を並べた若いチームである高田商は劣勢を跳ね返せず、山辺の2点リードで前半が終了した。後半になっても高田商は果敢にボールを繋ぎ、相手ゴールに迫ろうとするが、出鼻を挫くように山辺は後半4分、左サイドを突破した高田が倒されてPKを獲得。これを高田自身が冷静に決めて、3点リードとする。

 後半20分には高田商が自陣からボールを繋ぎ、FW木村優利(2年)が1点を返したが、準決勝までの3試合で20得点をあげている自慢の攻撃陣に完全に火が付いた山辺は止まらない。普段はボールを保持する戦術も可能なチームだが、この日はハイプレスからのカウンターを徹底。後半30分には相手陣地深くでボールを奪い、追加点に繋げると。後半32分にも相手のCKのこぼれ球を奪ってからの鋭いカウンターで5点目をあげ、終わってみれば5-1と、高田商を終始圧倒した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権奈良予選
第104回全国高校サッカー選手権奈良予選