決勝ゴールを決めた金沢学院大附FW9家邉凛太朗

 金沢学院大附らしさである明るく選手権という大舞台を戦えたことができたのが勝因だったかもしれない。この日の試合展開は決して楽ではなかったが、選手たちは前向きだった。

「もう少し自分たちが握る時間を増やしたかった。後ろが勇気を持って動かしてくれれば良かった」と北一真監督が振り返った通り、前半は思い通りの攻撃ができずにいた。MF14木村太一(2年)とMF8北村蕾芽(2年)のダブルボランチを交えながら、後方からパスを繋いでビルドアップしたかったものの、前線を目掛けたロングボールが増えた結果、競り勝てず相手にボールを渡す場面が見られた。

 それでも隙を逃さず相手エリアに攻め込むと17分には右サイドでボールを奪ったDF21餅田大夢(2年)がドリブルで高い位置まで侵入。ゴール前のスペースにパスを入れると走り込んだFW9家邉凛太朗(3年)がゴール右隅に流し込み、金沢学院大附が先制した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権石川予選
第104回全国高校サッカー選手権石川予選