鹿島朝日vs 那覇西

 鹿島朝日が見事な連携で先制し、無失点を維持していた那覇西から今大会初めて得点を奪った。大歓声に沸くスタンドの中、鹿島朝日のキャプテン真境名琉生(3年)は「1〜2週間練習してきた形。相手を驚かせたかった」と振り返った。

 しかし那覇西は動じなかった。失点から8分後の前半17分、左CKからキャプテン具志堅洸(3年)が風をうまく利用した鋭いボールを直接ゴールに突き刺し、同点に追いつく。「自分のゴールでチームを鼓舞したかった」と語った具志堅は、主将としてチームを落ち着かせた。

 同点で迎えた後半、鹿島朝日は推進力とデュエルで戦える1年FW上原海琉を投入して攻撃のテンポを上げる。清水エスパルス、モンテディオ山形、FC岐阜などでプレーした元Jリーガー岡根直哉監督は「勇気を持ってボールを持とう。勝たないと意味がない」と声をかけた。

 那覇西も後半23分、スピードのあるドリブルで違いを見せるFW池根翔太を投入。互いに譲らぬ攻防が続き、スコアは動かぬまま前後半80分を終え、試合は延長戦へ突入した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権沖縄予選
第104回全国高校サッカー選手権沖縄予選