
帝京 vs 成立学園
「安心感を持って戦えています」と藤倉寛監督。ただ指揮官のいう安心感とは攻撃面ではない。守備について。「安定した守備ができています。どうしても5点とか8点とか数字ばかり目にいきますが、安心して見れるのは守備が大崩れしないだろうと思えること。試合の入りを見たとき『今日は点を失うような試合展開ではないな』と感じます。後ろの4枚がキッチリ守れて安心して見られます」。これはただの守備の安定だけでなく最終ライン誰を起用しても一定以上の守備ができるという意味も含まれている。まさにそれに当たるのが左サイドバックで起用されたDF4永野太一。普段、DF4永野は左MFだがチーム事情で緊急起用。1、2年のとき、左SBでプレーした経験を買われての出場となった。
「まずは守備からと心がけました。背後の対応が苦手なので、身体のとるべき向きを早くできるよう意識しました」とDF4永野。成立学園の斜めに入るロングフィードをことごとく抑え、蓋をした。そんななか、後半10分、帝京に唯一のピンチ。「完全に裏を取られました」と自らのミスから味方GKと1対1の状況に追い込まれたが、なんとかDF4永野がクリア。もし1点返され、2-1とされたら、違う結果があったかもしれない。いわば値千金の守備と言える。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

