多士済々の帝京イレブン。エリート中のエリートのイメージが強いなか、左MFで先発出場したMF14木村恵真はちょっと違うようだ。これまで出場機会に恵まれなかったMF14木村、実は3年生の今年初めて選手権予選を戦う。MF14木村によれば、今年のスタート時点ではAチームトップ・サブ、Bチーム、Cチームとあるなか、Cチームにいたという。「腐らずに頑張ってきました」とMF14木村。その分「プレーしてめっちゃ楽しかったです。初めてなので出し切りたかったですが、結果が欲しかったです」と充実と反省の様子。これまでFW、トップ下でのプレー経験があることから縦への突破だけでなく、内側に入って、ゴール前にパスを供給。さらにシュートとこれまでの片りんを見せていた。ようやくつかんだポジション。「絶対に誰にも渡さない」その表情から見てとれた。
「このチームはひとりひとりが勝ちたい気持ちが強い。このまま全国にいくつもりです」と腕まくりのMF14木村。次なる準決勝、帝京は堀越と対戦する。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

