20分、鹿児島城西に決定的な同点機。境との見事なワンツーで抜け出した長渕がGKと1対1に。しかし放ったシュートは惜しくもゴール右へ外れ、同点には至らなかった。決めきれなかった鹿児島城西に対し、神村学園は29分に左サイドのクロスから徳村がシュート。これはDFに当たったものの、こぼれ球を倉中が頭で押し込み2-0とリードを広げた。鹿児島城西はここで大石と攻撃的MF10別府拓眞(3年)を投入し反撃の姿勢を強めたが、スコアは動かず前半終了。

 後半は鹿児島城西が序盤から積極的に攻撃に出て、43分には中村のクロスに大石が飛び込み、50分にも左クロスから再び大石が狙うが、神村学園DF陣が身体を寄せて自由にさせない。中盤ではアビスパ福岡加入内定のMF14福島和毅(3年)が豊富な運動量と守備強度でパスコースを消し、奪ってからの展開で神村学園が主導権を握り始める。そして56分、左CKを獲得。細山田の鋭いキックを、いわきFC加入内定のDF5中野陽斗(3年)が高い打点のヘディングで叩き込み、勝負を決定づけた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権鹿児島予選
第104回全国高校サッカー選手権鹿児島予選