先制点のMF9芳田は「(得点は)とにかく気持ちよかった。当てるだけだったので、冷静に落ち着いていました」と振り返ると2アシストMF11逢坂は「(チーム1点目)MF9芳田がいたので僕がシュートを打つより(芳田)翠のほうが決まるかなと思い、信じてパスを出しました。(2点目のFKについて)ずっと練習やっていたました。左足でも右足でもゴールに向かうボールを意識して打ちました。その通りのいい形でゴールが決まりました」と狙い通り。試合前夜もDF4柏木を含めたセンターバックと入念な打ち合わせ。その成果が出た。
6大会ぶりの初戦突破を決めた徳島市立。そこにはこれまで味わった苦みが活きた。
河野博幸監督は「昨年、おととしのチームは能力が高い分、自分たちがやりたいことにこだわりを持ち過ぎました。ことしの選手たちはそこまで能力は高くなく、うまい選手も揃っていないがシンプルにやれることをやっていこうと」
やりたいサッカー、できるサッカーを全面に出すばかりでない。地上戦だけではない、ど交互にボールが飛び交う相手にも対応できるようにカウンター、競り合い、セカンドボールの回収をより身に着けた。さらに早実戦にむけて通常の4バックから3バックに変更し前線の2トップを封殺。対戦相手や状況を踏まえた戦い方、その戦いに順応する準備を続けてきた。
第104回全国高校サッカー選手権



















