
矢板中央vs 奈良育英
勝利の瞬間を、ベンチから仲間二人の遺影も見守った。今年7月に白血病で亡くなった10番を背負っていた3年生の森嶋大琥(もりしま・ひろと)さんと、8月に事故で亡くなった左SBの2年生・東愛流(あずま・あいる)さんだ。
「彼らがチームに力を与えてくれたと感じます」(梶村監督)
立ち上がりから得意のロングスローやセットプレーを駆使し、迫力ある空中戦を仕掛けたのは矢板中央だった。地上戦においても攻撃のなかめであるMF7平野巧(3年)が持ち前のテクニックを駆使し、相手守備陣をかく乱する。
第104回全国高校サッカー選手権

