今、この試合に全集中――。雑念を振り払って戦う大分鶴崎は、実にのびのびとプレーしていたように思う。それが結果にも反映していた。
終始、ゲームの主導権を握ったのは、中盤の構成力で上回る大分鶴崎だった。
まず30分、キャプテンで、エースナンバーを背負うMF10河野歩夢(3年)が右サイドをドリブルで持ち込み、絶妙クロス。これをFW2中西俊喜(3年)が頭で合わせ、先制した。続く35分にはFW11山下紫凰(3年)が左サイドから単独ドリブル&シュートを見事に成功させ、追加点を奪った。
第104回全国高校サッカー選手権

