何とか1点を返したい高知は後半18分、佐野がGK小野寺と1対1のシーンを迎えかけたが、小野寺に一歩早く捕球された。31分には松田の蹴った左CKを横田がヘディングシュートしたが、これも小野寺に防がれてしまい、ゴールが遠いままタイムアップを迎えた。

 昌平の芦田徹監督はスコアの上では快勝ながら、「4-0の試合ではありませんでした。点が入ったからうまくいっただけで、それを除けば褒められた内容ではありません」と手放しで喜んではいなかった。

 その理由を尋ねると「相手の試合をたくさん見て感じたことと、実際に戦った感じが違った。映像で見た以上にタフでした」と述べると、「うちはボールに(強く当たりに)いけなかった。体が重かったのか、初戦の難しさがあったのか。いずれにしても守備のところでもっとコントロールできないと(3回戦以降は)難しい戦いになると思う」と守備面での課題を挙げた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権