日章学園イレブン

 ゲームが大きく動いたのは、ここからだった。

 ピンチを凌いだ日章学園は、息を吹き返して反撃。前半23分には、FW大平のパスを受けたFW9秋鷹青杜(1年)がチャンスを掴み、強烈シュートで相手ゴールを脅かした。

 一方の金沢学院大附は前半26分、敵陣で相手のパスをカットしたFW家邉が、力強いドリブルから強烈ショットを放ち、先制ゴールを奪取。「PKを外してしまいましたけど、自分たちの流れもあったので焦ることなく切り替えました」と回想する殊勲者は「チームメイトからは『これでチャラだな』という言葉をもらい、気持ちが上がりました」と笑顔で振り返った。

 対する日章学園は先手を取られたが、失点直後のファーストプレーで同点に追いつく。FW秋鷹が右サイドの深いエリアでタメを作り、中央へ絶妙なパスを供給。ボールを受けたMF15吉崎太珠(2年)が頭で落とすと、最後はFW大平が華麗なターンからニア上に豪快なシュートを突き刺した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権