
奈良育英 vs 大分鶴崎
だが、徐々に大分鶴崎がペースをつかむ。トップのFW11山下紫凰(2年)、右サイドのFW2中西俊喜(3年)、左サイドのFW9木許央雅(3年)、そして司令塔のMF10河野歩夢(3年)が絡み始め、26分、ついに先手を取った。
左サイドからドリブル突破を試みた木許が、ゴールライン近くまで深く侵入。相手2人が対峙していたが、そのプレッシャーをものともせず、強引に切れ込み、ニアサイドで待つ山下にグラウンダーのマイナスクロス。これを山下が左足でとらえ、奈良育英ゴールに突き刺し、値千金の一発が決まった。
「前半から飛ばしていた山下は、後半、やや失速してしまいましたが、(1回戦に続き)今日も点を取ってくれたので、(点取り屋として)本当に頼もしいですね。積極的に仕掛けていた木許は、相手にとって嫌な存在になっていたのではなかと感じます」(大分鶴崎・首藤謙二監督)
第104回全国高校サッカー選手権

