後半のアディショナルタイムの目安は3分。時間の経過ともに「追加点を奪う」から「1点を守りきる」というねらいに変わった。

 ラストワンプレーは自陣ゴール前での相手FKだ。敵・味方が入り乱れる混戦のなかで、放たれたシュートを大分鶴崎のDF8高野将大(3年)がゴールライン上でクリアした瞬間、タイムアップのホイッスルが吹かれた。

 ベスト16進出は、大分鶴崎にとって歴代最高成績に並ぶ。次なる相手は、米子北(鳥取)を破った優勝候補の一角に挙げられる流通経済大柏(千葉)。新たな扉を開くべく、年明けの1月2日に相まみえる。

 首藤監督は「どちらが勝ち上がってきてもプレミア勢でしたからね。自分たちがどこまで戦えるか。とにかく楽しみです」と、大いに意気込んだ。

(文・写真=小室功)

▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権