迎えたハーフタイム。東京成徳大高イレブンは選手同士で話し合ったのち、コーチングスタッフからの助言を受けた。MF10清水によれば「引いた相手に対して前に蹴ってばかりいたので、(コーチングスタッフからは)練習でやってきたことを出そう。自分たちのテンポでやろうと指示がありました」

 ロングボールだけでない。つなげる、仕掛けるサッカーを。

 そこで切られた交代カードが1G1Aの活躍したMF20増田。ドリブル突破はもちろんのこと、トップ下、ボランチでのプレーもできるとあって、攻撃にアクセントをつけ、活性化させた。1年生ながら選手権予選での出場経験があることから勝負度胸もじゅうぶん。次世代の主力のひとりとして期待通りのプレーを見せた。戦況を変える、まさにゲームチェンジャーの役割を全うしたMF20増田は「嬉しいっす。最高っす」と笑顔を見せた。

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▽令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)