この日の主役のひとり、2得点の合田はサッカー歴わずか一年半。中学時代はテニスと卓球に打ち込んでいた異色の選手だ。新城監督も「俊敏性があって器用。駆け引きをどんどん吸収する面白い選手」と期待を寄せる。合田本人も「最近決められていなかったので良かった。もっと決めきれるようになりたい」と語った。先制点を挙げた小原は聴覚に障害があり、デフサッカーでも活躍しているという。監督は「個性のある選手。(ボールを)持ちすぎてしまう課題もあるが、技術はある」と、その可能性に目を細めた。

 キャプテンの関野は「満足しきれない。決めるべき場面はもっとあった」と厳しく自己評価しつつも、新チームでの公式戦初勝利を素直に喜び、「インターハイへ向けて勢いをつけたい」と前を向いた。

(文・写真=西山和広)

▽令和7年度神奈川新人戦(新人選手権大会)
令和7年度神奈川新人戦(新人選手権大会)