関東高校大会予選で優勝し、本大会でもAブロック準優勝の第一学院は、4-4-2システムを採用。大型CB森島岬(2年)やボランチ市川寛太(3年)らが厳しく応対し、守備では危ないシーンがほとんどなく、終盤戦までは盤石な試合運びを見せていた。

 佐藤監督の言葉通り、日大藤沢は時間の経過とともにトップ下の平島翔海(3年)が切れ味鋭いドリブルで敵陣深くに顔を出し、右の内田尚寿、左の小林昴瑠(ともに3年)の両SBも旺盛に攻撃参加。Jリーグ川崎フロンターレのバンディエラ、中村憲剛氏を父に持つ龍剛(2年)と杉﨑万泰(3年)の両ボランチも的確なパスで中列後方から攻撃のかじ取りをした。

 日大藤沢は前半26分、中村が強シュートを放ったがGK曾澤成生(3年)の正面を突き、38分の平島の決定打は左ポストをかすめて先制機を逃した。

 しかし41分、CB榎本来輝(3年)の縦パスを預かった小林が出色の左クロスを配給。右MF富田周平(2年)がヘディングシュートを決めて先制。次のアディショナルタイムの得点が効いた。また榎本の縦パスを受けた小林が左からクロスを上げ、有川が相手DFと競り合ったこぼれ球を平島が蹴り込んで決勝点を挙げた。

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