「前は3枚いるので、人数の多さを生かした。走れるし、ヘディングもできる。そこで落ちる選手と前の選手と同じ動きにならないように分担しながら繋がってプレーできた」と話すのは奥山で、先制点も3トップの動きによるものだった。

 28分には大志万からのパスを受けた奥山がドリブルで独走し、初芝橋本のゴール前まで進出。「自分で決めることもできたのですが、どうしても得点が欲しかったのでより可能性がある方を選びました」と振り返るように上手くDFを引き付けて出したパスから、フリーの宮田がゴールネットを揺らし、京都橘Bが均衡を崩した。

 直後の29分には宮田が左から中に入れたボールを大志万が決めて2点目をマーク。後半もキックオフのボールを京都橘Bが左前方に大きく蹴りだし、初芝橋本にスローインを与えると左高い位置でのカットから、宮田がゴール前にクロス。後方から飛び込んだDF7早苗優介(3年)がヘディングシュートを叩き込んだ。

「悪いまま試合が進んだ。誰も声を出さず変えようとしなかった」と阪中監督が悔やんだように初芝橋本は失点以降、良い流れを引き寄せることができない。37分には京都橘Bの選手がゴール前を抜け出そうとしたところをDF2河野陽夏(3年)が倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらった結果、10人での戦いを強いられることにもなった。

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