3-4-3の富山U-18は、左の原田響(2年)と右の家城稜太(1年)の両ウイングが外からスピーディーに進出。FW井上叡心(2年)も力強いドリブル突破から相手陣営へと攻め込んでいった。

 5年前の第14回大会で4位に入った市立浦和は、3-4-2-1の陣形から宇都峻也(2年)、秋田大翔(1年)の2列目が、流動的な動きでボールを受けてはゴールを狙った。右ウイングバック中沢壮佑(2年)も積極的な攻め上がりを見せて好機をつくった。

 富山U-18は前半8分、逆襲・速攻から井上がスピード豊かに突破し、ペナルティーエリアに進入。市立浦和の主将でCB杉野舜(2年)が後方からのチャージで倒してしまい、得点機会阻止の反則で退場。このPKを井上が自ら沈めて先制、これが決勝点となった。

 26分には相手ボールを奪ってから展開し、最後は原田が威力のあるシュートをゴール左隅に蹴り込んで2点をリードした。

 市立浦和は先制された直後の10分、左からマイナスに送られた最終パスを中沢が合わせて決定打を放ったものの、枠を捕らえられずに絶好の同点機を逃してしまう。それでもひとり少ないことを感じさせない試合運びを続け、相手陣内でボールを回す場面を数多くつくった。

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