一方、敗れた京都は連勝が止まり、順位こそ2位をキープしているが3位へ浮上した履正社との勝点差は1に縮まった。高崎康嗣監督は「2失点目がポイントだった。僕たちが取るか、相手が取るか。そこがもったいなかった。最後の局面で思い切りが無かったですね。躊躇してるように見えました」と振り返る。序盤の2度のビッグチャンスで先制できなかったことも痛かったが、指揮官はその後のプレーに焦点を当てている。
相手ゴール前で思い切りいいプレーを仕掛けることは4連勝した試合の原動力にもなっていたが、何故この試合ではできなかったのか。雨のピッチで技術が問われることに加えて、上位争いのプレッシャーも「選手にブレーキを踏ませる何かになっていたのかもしれない」。最終ラインの軸となるDF児玉一成(3年)は「(連勝していて)いけると思ったのか、失点して気持ちが浮ついてしまったのか…そういうところを相手に突かれてしまった」と矢印を自分たちへ向けている。
履正社茨木グラウンドではなかなか勝てない相性の悪さを今年も払拭できなかったが、全てが駄目だったわけではない。シュート数は相手と同じ9本で、攻撃で見るべきものはあった。「後半の連続失点はよくなかったが(試合全体では)決して悪くは無かった。それだけにもったいない」(高崎監督)というのが本音だろう。
悔しい敗戦となったが、4点差となった後もファイティングポーズをとり続けて1点を返したことは、今後へつながるはずだ。唯一のゴールを決めた藤井はこれで通算11点目で、得点ランキングでも2位につけている。この試合では沈黙したがMF相原清人(2年)とFW樋口僚哉(2年)の2年生アタッカーも得点を重ねており、チームはリーグ後期の5試合で15得点という得点力を発揮している。敗戦から学んだことを練習や日々の生活を通じて改善し、中断前の最後の試合となる興國戦へと向かう。
(文・写真=雨堤俊祐)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2026 関西1部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2026 関西1部

