鹿島学園vs畝傍

 「勝ち進んでいくとああいう一瞬の気の緩みで失点すると取り返しのつかないことになる」と群馬が気を引締める失点だったが、ズルズルと引きずらないのが今年の強みかもしれない。「今年は3年生が多く出ていて、仲が良い。ピッチの中で、自分たちで改善する力があると思う」と続けるのは群馬だ。守備陣に「しっかり声かけをしろ」と課題を伝え、チーム全体にも「次に失点したら足元をすくわれて、終わるぞ」と伝え、もう一回引き締め直した。

 テンポよくボールを動かせていたのは幸いで、ピッチの幅を使うことで後半は運動量が落ちた畝傍をしり目に押し込んで試合を進めると後半6分には右中間でボールを持ったワーズィーが中央にパス。受けた内海が浮き球をPAに入れ、ワーズィーが貰い直したところで相手の手に当たり、PKを獲得。このチャンスをワーズィー自らが決めた。

 18分には左サイドの大川が中央のMF9島村晃仁(3年)に展開。リターンを受けた大川が中央に侵入し、4点目を叩き込むと試合終盤は交代枠をフル活用し、4-1で試合を終えた。

 「昨年の選手権準優勝は正直、何も意識していない。僕らは僕らで、やっているサッカーも去年とは全く違う。僕らの個性があり、そこを生かしてサッカーができたら」。群馬の言葉通り、試合を重ねるごとに今年の鹿島学園らしさが出始めている。目指すのは鹿島学園の全国大会での最高成績超え。「僕らは優勝しか見ていない。今日の1試合を勝つことだけが目標で福島に来たわけではない」(群馬)。

(文・写真=森田将義)

▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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