後半も山梨学院がチャンスを作ると後半8分には左サイドを抜けた薮野のパスから高野が2点目をマークした。後半25分には自陣のPA内でハンドを取られ、MF7石井珂那汰(3年)にPKを決められたが、山梨学院に動揺は見られない。「失点の仕方は仕方なく、気持ちが落ちる必要はなかった。全然焦らず冷静に今まで通りやれば大丈夫という声掛けをみんなでしていた」(薮野)。失点後は集中力を切らさず、1点リードを保ったままタイムアップを迎えた。
FWオノボ・フランシス日華(現、山梨学院大)の活躍によりベスト8まで進んだ昨年とは違い、今年は絶対的なエースがいない。「その中でどう戦うかを、シーズンが始まってから意識してきた」(藤井)結果、導き出した答えは組織力。「今年はチームワークが非常に良い。昨年の子たちは個性的な子が多かったけど、今年の子たちはチームでやろうという意識が強い。こういうような形になった時はここが絡んでこようねというのを伝えやすい」と大場監督は口にする。
「今年は絶対的なエースがいない。逆に全員がやれば昨年以上のパワーが出せると思っている」。そう続けるのは薮野で、まずは昨年のベスト8超えを目指し、最終的には2度目の日本一までたどり着くつもりだ。
(文・写真=森田将義)
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)

