試合が再び動きだしたのは試合終盤で、28分には右サイドを上がった宮川がゴール前に入れたパスがピッチを横断。PA左で受けた山岡が冷静にGKをかわして、ゴールネットを揺らした。33分にも宮川が右からマイナスに入れたボールを今井が後方にスルー。上手くフリーとなった山岡がダイレクトで決めて3点目をマーク。7日に行われる決勝進出を決めた。

 今年の近江は新チームになってから、個人練習の時間を増加。2時間ある練習時間のうち30分を、個を磨く時間に充てているという。狙いについて前田監督はこう明かす。「今までチームとしてのところに重きを置いていて、今もそこは変わらないのですが、個が秀でた選手が出てこないと結局はチームも良くなっていかない」。

 目の前の勝利とともに個の成長に目を向けているため、この日も快勝して満足ではなく、選手には何ができて、何ができなかったかを問いかけたという。「もっとできる」という前田監督の言葉は期待の表れであり、選手たちが頑張っている姿を見てきたからだろう。各々が準決勝の課題と収穫を生かし、決勝では2年ぶりの全国大会出場に繋げる。

(文・写真=森田将義)

▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)滋賀予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)滋賀予選