向上 vs 湘南

 2点を追う向上はさらに攻勢を強めた。54分には相手陣内左で石塚のFKで枠を捉えたが、GK17若林臣仁がパンチングで弾き出す好守でしのいだ。「10番が狙ってると感じたので、自分が止めてやろうと思っていた」とGKの若林は振り返った。

 75分、向上はMF19岩渕奏空の右CKからファーサイドのDF16川西智也が合わせて1点を返した。試合終盤に1点差に詰め寄られた湘南だったが、慌てることなく残り時間を守り切り2-1で勝利した。「1点取られた後も全員が顔を上げていた。これ以上の失点はないと自信を持ってやれた」(牧)。

 屋比久祐太朗監督も「想定内ではあったが、2点入ったのはラッキーな部分もある。ただ、いい流れで取れたことは評価したい。カウンターを主軸に、1本をしっかり決め切るというこだわりが出た」と前向きに総括した。一方で「今シーズン通してもったいない失点が多い。少しずつ改善はできているが、(75分の)ああいう失点をなくしていきたい」と課題も口にした。GK若林も「最後にゼロで抑えないと強い相手には勝てない。ゼロに抑えることが目標」と気を引き締めた。

 翌日に控える2回戦の相手は、神奈川1部(K1)に所属する格上の横浜創英。「胸を借りるつもりで、やれることを100パーセントやったら何か起こせると思っている」と屋比久監督は言い切った。公立校としてのプライドを賭けて臨む一戦に、湘南の選手たちの闘志はすでに燃え上がっている。

(文・写真=西山和広)

▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
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