京都橘イレブン

 京都橘はこの試合、ベンチも含めた登録選手20人全員を3年生で固めた。プリンスリーグ関西1部を戦い抜いてきた選手たちを休ませ、Aチームでは出番が少ない3年生を送り出している。3年生の思い出作りと見られがちだが、高校総体予選ではまさかの初戦敗退という苦い思い出もあり、負ければ終わりの一発勝負のトーナメント戦の初戦を託せるという判断の下の選手起用だ。米澤一成監督は「3年間ずっとやってきた積み重ねを出せると思いました。いろんな選手が出てるのはいいことだし、セカンド(Bチーム)以下も同じ取り組みをしている。選手も自分たちでミーティングをしたり、いろんなことを考えてくれました」と評価している。

 選手たちも、キャプテンマークを巻いたGK塚崎雄斗は「いつも試合に出ていないメンバーの試合だったので、前日から全員で引き締めて『自分たちはチャレンジャーだ』ということを確認しました。今日の勝利はチームとして、今後の試合にもつながると思います」。ボランチで配給役やセットプレーのキッカーを務めた鬼岩は「選手権の初戦なので、まずは声を出したり気持ちを出していこうとしました。セットプレーもみんなで確認しあったことが得点につながりました」、前線で活躍した福本は「4回戦につなげたい思いがあったので、最後まで気を緩めずにプレーしようと話し合っていました」とそれぞれ感想を述べている。そうした選手たちの気持ちの持ちように加えて、Aチームでもピッチに立つ中野らが積極的に声や指示を出してチームを牽引していた姿も印象的だった。

【次のページ】 3回戦 京都橘 vs 桃山(4)

▽第105回全国高校サッカー選手権京都予選
第105回全国高校サッカー選手権京都予選