慶應藤沢イレブン

 それでも1点差のまま進んだ終盤は緊張感が続く。慶應藤沢にも同点の可能性は残されていた。しかし69分、七里ヶ浜は高橋がスピードを生かして右サイドを持ち上がり、相手を交わしてから中央へラストパス。走り込んだ曾宮が落ち着いて流し込み、勝負を決定づける3点目を奪った。途中出場の選手がPK獲得とアシストで結果を残し、ベンチワークも光る勝利となった。

 この試合の大きなテーマは「冷静さ」だったという。七里ヶ浜の戸川誠監督は、先制後にファウルが増えて押し込まれた前半を振り返り、「ハーフタイムにはノーファールでやろうと伝えた」と明かした。関東大会予選やインターハイ予選で思うような結果を残せなかった経験から、自滅しないことをチーム全体で意識してきたという。後半は不用意なファウルが減り、試合を落ち着いて進められたことを成長として評価した。

 先制点を決めた松本も、自身のファウルから同点FKにつながったことを反省しながら、「チームのために何ができるかを考えてプレーした」と語った。途中からキャプテンマークを引き継いだ後も終了のホイッスルが鳴る最後まで仲間に声を掛け続け、チームを引き締めたという。1点を取って終わりではなく、その後の戦い方に意識を向けていた姿勢が印象的だった。

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▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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