2得点を挙げた吉川は「4点取ったことで少し余裕が見えてしまった部分もあった」と後半の戦いを振り返る。前半の勢いで試合を優位に進めた一方、「守備と攻撃の意識をもっと統一していきたい」と課題も挙げた。稲田監督も「後半は決め切れない展開になった。ゴール前の質やボールを落ち着いて動かす部分はまだまだ課題」と話しており、勝利の中にも修正点は残った。

 「前半ホントにしんどかったです」とFW10掃部。相手の背後のスペースを狙ったボールの処理に苦慮。クロス対応やセカンドボールも十分拾えなかった。それでもなんとか持ち直し、耐えた。FW10掃部は「大きかったのはゼロで耐えきったこと。何回もピンチはありましたが、気持ちを切らさずに、たとえ苦しくてもボールを持たれても何回も何回も繰り返し続けたことが良かった。(攻撃では)枠に入るシュートが何本か出てきてからようやく流れが来たと感じました。ホントによく耐えたなと思います」と誇らしげだった。

 一方、試合後、「超楽しかった」という弾んだ声も。その張本人、MF11星野恵次朗は「ひりついたというか…後半、流れが良くないなか、1点目、決まった途端、緊張が切れて…不安が強いゲーム展開だけにアドレナリンがたくさん出ました」と充実感が伝わってくる。

 サレジオ学院のスタメンを見ると1年生はFW6白石ら4人。2年生はFW10掃部ら5人と1、2年生中心のチーム。中田剛監督は「1、2年が多いなか、最後の最後で3年生が締めてくれました。こうした経験は成長につながります」と目を細めた。

 なお2回戦に進んだサレジオ学院は6月21日、シードの小田原と対戦する。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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