
慶應義塾 vs座間
試合終盤には座間がFKからゴール前へボールを送り込んだが、慶應義塾の守備陣が最後まで得点を許さない。攻撃面では追加点を奪えなかったものの、1点のリードを守り抜き、1-0で試合終了。慶應義塾が準々決勝へ進んだ。
試合後、慶應義塾の大方貴裕監督は「勝って次に進めたので、それが一番良かった」と安堵の表情を見せた。前半は攻撃、守備ともに狙い通りのプレーができた一方、後半はパスミスやファウルが増え、思うように試合を進められなかったという。それでも、前半終了間際の得点については「よく詰めてくれた」と綿貫の働きを評価した。
決勝点を挙げた綿貫も「夏からずっと結果を出すことにこだわっていた」と振り返る。多くのチャンスを作りながら決め切れない時間が続いたが、最後の好機をものにした。ただ、本人も「決め切るところはもっとこだわらないといけない」と課題を口にする。前半の攻撃には手応えを感じながらも、後半は集中力が切れる場面があり、簡単なパスミスやセカンドボールへの対応にも改善の余地が残ったと話した。
その課題を後方から見ていたGKの齊藤も、無失点で終えたことを評価しつつ、「相手がもっとレベルの高いチームだったら、突かれていたかもしれない隙が何回かあった」と振り返った。身長173cmほどの齊藤は、終盤のFKやクロスにも積極的に飛び出し、ゴールを守った。2年生ながら昨年から出場を重ねており、守備陣への声かけや残り時間を踏まえたプレー選択でも落ち着きを見せた。
関東記念大会を制しながら、インターハイ予選では市立橘に敗れ8強で散った慶應義塾。キャプテンの河島は「インターハイ前は少し緩さがあって、そのまま結果につながってしまった」と夏を振り返り、選手権ではチーム全体が引き締まって取り組んでいると話した。大方監督も、基礎から見直してきたことを明かし、目標は変わらず全国大会への出場、そして全国制覇だと語る。
次戦は準々決勝。慶應義塾は桐蔭学園と対戦する。河島は「決め切るところと集中力を、この1週間で修正したい」と力を込めた。座間の粘り強い守備を前に、ゴールをこじ開けられなかった時間帯は、次へ進むための課題を示した。勝利だけで満足することなく、残された1週間で精度を高められるか。慶應義塾の神奈川の頂点を目指す戦いは続く。
(文・写真=西山和広)
▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選

