残り時間が少なくなってきた30分過ぎ、南稜は2本のセットプレーから2得点した。
まず32分、若林の蹴った右FKのボールをGKが触れたが、バーに弾かれた。こぼれ球に素早く反応した佐野が蹴り込んで同点にすると、37分に決勝点をもぎ取る。今度は左FKからだ。黒澤が入れたボールに可児が抜群の跳躍力を見せ、打点の高いヘディングシュートを決めた。
タイムアップを告げる長い笛が鳴ると、南稜イレブンはガッツポーズをつくって大喜びした。
殊勲の決勝点を挙げた可児は、1-3で敗れた新人大会南部支部予選にも先発したが、何もできずに途中で退いた。「悔しくて悔しくて。組み合わせが決まった時、次こそ絶対勝ってみせるとリベンジを誓いました」と覚悟を持って臨んだ試合だったことを明かした。
それまでは2列目などを担当してきたが、4月初めの練習試合でCBに初挑戦した。「総監督から打診されたのがきっかけでした。最初は戸惑いましたが、指示も出せるようになったし、何よりヘディングが強みなんだとCBをやったことで知りました」と満面の笑みで説明。182センチの長身から繰り出したヘッドが、雪辱の勝利をもたらした。
▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選

