後半開始と共にプレッシャーをかけるのは駒澤大学高等学校。8番青山を筆頭に前からチェイシングをする。そして奪ったボールに11番保科、7番三沢が絡むことで一瞬攻撃にタメを作り、9番中村が得意のドリブルでゴールに迫る。後半7分、駒澤大学高等学校11番保科が繋いだボールを9番中村が受け、DFに揺さぶりを入れながらシュートまで持っていく。ファーにそれたシュートに10番野中が詰めるもギリギリで触ることが出来ない。10分を過ぎると、また國學院久我山がペースを握り始める。後半23分、國學院久我山がサイドチェンジを繰り返し、押し込んだ状態で14番がミドルシュートを放つ。これは惜しくも右にそれる。

 後半25分、耐える駒澤大学高等学校にチャンスが訪れる。2番斎藤が奪ったボールを9番中村にパス。すると巧みな切り返しから、DF2人の間をすり抜けキーパーと1対1を迎えるも、シュートはGK平田に阻まれてしまう。そして、このプレーで駒澤大学高等学校のチャンスを作り出してきた9番中村が負傷交代となってしまう。

 その後も、押し込む國學院久我山、耐えながらチャンスを伺う駒澤大学高等学校の攻防が続くが、0-0のまま延長戦へ。10分ハーフの延長戦でも決着はつかず、PK戦に突入。PK戦では國學院久我山GK平田が2本のPKストップに成功する活躍をみせ、國學院久我山が4-3で制し4強入りを決めた。

(文・写真 石津大輝)