PK戦の末に勝利した國學院久我山

強豪対決はPK戦の末に國學院久我山に軍配 昨年度Vの駒澤大高が散る

 4月22日、平成29年度 関東高校サッカー大会 東京都予選はベスト4をかけ、準々決勝で東京屈指の強豪校、駒澤大学高等学校國學院久我山が駒沢第2球技場で激突した。
  駒澤大学高等学校は4-4-1-1気味で、GK番鳥山力、DFラインは右から5番萩原裕太、3番米谷拓海、2番斎藤我空、6番石澤浩太郎、MFは右から9番中村一貴、7番三沢延幹、4番秋遼太郎、8番青山慎二、2列目には野中康平、ワントップには11番保科一生を配置。

 対する國學院久我山は4-3-3気味で、GKは平田周、DFラインは右から5番竹浪良威、2番澤田雄、4番上加世田達也、3番山口隼介、アンカーに8番高橋黎、セントラルMF2枚は14番三富崇大、16番鵜生川治臣、3トップは右から7番井上翔太、10番宮本稜大、6番内田祐紀弘と配置した。

 開始と共にゴールに迫るのは駒澤大学高等学校。応援団の声援を背に受けて、思い切りよくゴールに迫る。しかし、5分を過ぎると國學院久我山ペースになる。得意のポゼッションサッカーで後ろから丁寧に繋いでいく。前半8分、國學院久我山がゆったりと繋いで右サイドに人が集まった展開から、左サイドの6番内田にロングパス。これをトラップしてシュートを放つも、ゴールを超えてしまう。更に前半14分、國學院久我山の16番鵜生川が中央でボールを受けると、巧みな切り返しで相手のGK鳥山力を抜き去りシュートを放つ。しかし、これはゴール右にそれる。

 駒澤大学高等学校は5番萩原、3番米谷、2番斎藤、6番石澤の強固なDFライン。そして、4番秋、10番野中もしっかり戻り身体を張ってDFラインをサポートする。特にCBの2人、3番米谷は相手FWを身体を張って潰し、2番斎藤は常に最後の1番危険なシーンを身体を投げ出して、摘み取っていく。意図的に役割を分担する事で國學院久我山の攻撃を最後の最後で食い止める。

 対する國學院久我山はポゼッションサッカーを徹底。10番宮本は精力的に走り、コーナー付近でボールを受ける。中盤を省略化する事もあるが、しっかりと収めて繋げるので効率よくポゼッションサッカーを展開。DFラインとGK平田で攻撃の舵取りをし、8番高橋、14番三富、16番鵜生川はフリーランニングとポジションチェンジを繰り返し、受ける側のオプションを作っていく。しかし、ゲームを支配するも、決定的なシーンを中々作れない國學院久我山。前半38分には、痺れを切らした國學院久我山2番澤田が遠目からシュートを放つもこれはゴール上に外れる。結局、0-0のまま、前半が終了。

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