ここから俄然昌平ペースで試合が進み7分。準々決勝では4ゴールを挙げた昌平9番佐相壱明が右からのクロスに浦和西DFを背負いながらボールキープ。うまく反転しゴール右上に豪快なシュートを突き刺す。昌平が2-0とリードを広げる。9分、またも昌平。右で受けた11番高見勇太が中にドリブルを仕掛けながら時間を作る。大外を駆け上がった3番吉田航がペナルティエリア手前で受けワントラップ。ニアに強烈なシュートを叩き込み3-0とする。
攻撃の手を緩めない昌平は29分。左サイド2番堀江貴大からのクロスをファーに走り込んだ14番古川勇輝がジャンプヘッドで合わせゴール、4-0。そしてダメ押しは31分。3番吉田航が右で受け、中央からダイアゴナルに抜け出た14番古川勇輝の前へスルーパス。右からのクロスは浦和西GKの前を抜け、ファーに走り込んだ8番伊藤雄教が押し込み5-0とする。一矢を報いたい浦和西は後半ロスタイムの42分、右後方からの10番遠藤寛紀のアーリークロスをファーで待っていた5番福世航大が頭で合わせてゴール。浦和西は試合終了間際になんとか1点を返すもここで試合終了。後半に一挙5得点を挙げた昌平が5-1で勝利し決勝進出を決めるとともに2年連続で関東大会への切符を手にした。ボールを保持し相手との駆け引きと状況判断に秀でた新人戦王者の昌平は関東大会本大会でどんな戦いをみせるのか。
(文・写真 甲斐雅人)