後半が開始されると、都立東久留米総合は普段の細かいパスワークの変わりに、サイドを寄せた後逆方向に展開し、スペースを見つけ始める。後半10分、都立東久留米総合は左サイドで18番日下部から6番三浦と繋ぎ、鋭いクロスを上げるも、これはDFにケアされる。更に同17分、都立東久留米総合6番三浦が左から強烈なシュートを放つとGKチュウ・サンホンがこぼしたところを、5番上山がつめるがギリギリのとこでGKにキャッチされゴールならず。対する東京朝鮮中高級学校も同20分、左サイドからのクロスに8番プ・チウがヘディングで合わせるもゴールならず。雨の中で難しい試合展開をどちらも最後まで攻略出来ず、後半が終了。

 試合は延長戦に突入するもスコアは動かず。延長後半終了間際、東京朝鮮中高級学校はGKカン・ブラマを投入し、PK戦に挑む。すると、この策略が功を奏し、カン・ブラマがPKを2本ストップし、東京朝鮮中高級学校が5-4で勝利し西が丘進出を決めた。雨の中での戦い方に順応し、何度も相手ゴールに迫った都立東久留米総合であったが、最後まで粘り強く戦った東京朝鮮中高級学校に敗れ4強入りを逃した。

( 文・写真 石津大輝)