ゲームは前橋育英ペースで進む。6分、右MF9番田部井悠が相手PA内でDFからボールを奪取し、中央へ折り返し、10番飯島陸に繋ぐ。しかし上手く合わせることができず、この決定機をものにできない。上田西の3バックの脇のスペースを上手く使って次々にゴールに迫る前橋育英を上田西のCB3枚、3番田辺岳大、キャプテン2番大久保龍成、4番金井春樹がゴール前で体を張ってピンチを防ぐ。

 そんな中、スコアが動いたのはセットプレーから。24分に左CKからG大阪に内定している5番松田陸がニアサイドで頭で合わせ、均衡を破り、前橋育英がリードする。続く27分にも前橋育英。PA内で縦パスを収めた2年生FW22番榎本樹が10番飯島陸に繋ぐ。10番飯島陸がGKのタイミングを外した切り返しからフィニッシュで追加点をあげる。

 2失点後の29分に今度は上田西が反撃。右サイドでFW14番上原賢太郎が相手の股を抜いたスルーパスをFW10番根本凌へ。中央に走る10番根本凌はダイレクトで右足を振りぬくと、ボールはゴール左隅でネットを揺らし点差を縮める。

【次のページ】 前橋育英が加点