緊張感が漂う序盤、トランジションをハイクオリティで行う両チームのハイレベルな攻防が繰り広げられる。前橋育英10番飯島陸がマンマークされ、いつものようなパスワークも流通経済大柏の早いプレスで抑え込まれ、中々攻撃の糸口を作ることができない。それでも前橋育英は4分、PA内のパスにいち早く反応した10番飯島陸がシュートするが、ここは流通経済柏6番瀬戸山俊が体を投げ出しブロック。更に26分にCKのこぼれ球を10番飯島陸が左足を振りぬきミドルを狙うが、このシュートはわずかに上へ逸れゴールとはならない。 前半ロスタイムには10番飯島陸がDFラインの裏にこぼれたルーズボールをPA内でDFと並走しながら先に追いつきシュートを放つ。GKの手をかすめたボールはポストに当たるが外側に跳ね返り、前半最大の決定機をものにすることができず。対する流通経済柏はボールを奪うと、素早く相手DFの背後を狙い攻撃を仕掛けるが、前橋育英の両CB、3番角田涼太郎と5番松田陸にしっかりとリスクマネジメントされ、シュートチャンスを作ることができない。10分、左サイド深い位置でボール持った10番菊池泰智が中を確認し、丁寧なクロスを送る。しかし、走りこんだ4番宮本優太には惜しくも届かず。19分に右サイド相手陣地内で得たFKを2番近藤立都、10番菊池泰智、4番宮本優太がトリックプレーからゴール前へ配給するが、これもわずかに味方の頭上を越えてしまう。36分にはロングスローから11番安生和哉が頭で逸らしたボールを14番熊澤和希が胸トラップから反転ボレーで狙うが、DFのブロックに合い両者スコアレスで後半を迎える。