後半、流通経済大柏は選手交代で前線の活性化図り、サイドから攻撃を仕掛ける。前橋育英もFW13番宮崎鴻を投入し、10番飯島陸を左サイドへスライドさせ、13番宮崎鴻と22番榎本樹のツインタワーで攻撃の起点を2か所に置き相手DF陣の圧力を分散させる。

 59分、流通経済大柏の攻撃。交代出場の19番石川貴登が中央をドリブルで運び、オーバーラップした2番近藤立都へ。近藤立都のクロスをボランチの位置から攻め上がった4番宮本優太が難しい体勢から上手く頭で合わせる。ゴールマウスを捉えたシュートは前橋育英GK1番湯沢拓也のファインセーブに合い、ゴールならず。一方、ピンチを凌いだ前橋育英が徐々に攻勢に出る。63分、8番五十嵐理人が14番田部井涼とのワンツーでPA内に入り、左足で放った強烈なシュートはバーを直撃。続く65分、スペースに走りこんだ14番田部井涼がPAに味方へ送ったマイナスのクロスを送るが、ここは5番関川郁万が間一髪クリアする。68分は流通経済柏。23番池田啓利が相手DFと競り合ったこぼれ球を19番石川貴登がPAラインからシュートするがここはGK12番湯沢拓也が立ちはだかる。

 攻める前橋育英、守る流通経済大柏の構図になり始め、前橋育英が幾度となくチャンスを演出する。79分、右CKから5番松田陸のヘディングは5番関川郁万がブロック。更にこぼれ球を2度3度とゴール目の前からシュートを放つが、流通経済柏の体は張ったブロック、最後は6番瀬戸山俊にクリアされ得点とはならず。

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