本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。

【vol.3青森山田(青森)】
 このチーム無くしては東北の高校サッカーを語ることはできない。柴崎岳(鹿島アントラーズ)らを輩出してきた名門青森山田。以前高校サッカードットコムでもインタビューした、名将黒田剛監督が執る指揮のもとトップレベルのタレントを擁した今シーズンは目標に「日本一」を掲げた。

 まずは設立当初から参戦するプレミアリーグEAST。序盤は攻守が噛み合わず、前半戦を終えて最下位と大苦戦。初のプリンスリーグ降格の危機にさらされたが、得点ランキング5位タイの8ゴールをマークしたMF丹代藍人らの活躍もあって最終的には7位まで浮上し、4年目のシーズンを終えた。

 続いて15年連続18回目の出場を決めた総体では納得の4位。準決勝で東福岡に敗れるも、1年生守護神GK廣末陸の活躍でPK戦を2度ものにするなど粘り強く勝ち上がった。DF小笠原学、DF菊池流帆、MF山下優人、MF野口雄輝、FW松木駿之介の6人が優秀選手にも選出され、手応えを確実に感じながら選手権へと挑むことになる。

 そして、18年連続の出場となった通算20回目の選手権。09年の準優勝を超える悲願の日本一を目指したが、1回戦で格下中津東にまさかの惜敗。主導権を握りながらもマンツーマンでの守備組織を敷いた相手に堅守速攻を繰り出され、6年ぶりの初戦敗退という屈辱を味わった。

 2015年シーズンに再起を懸ける“東北の雄”。選手たちは現在、自分たちで毎日グラウンドの雪掻きをし、練習環境を作り上げながら春の訪れを待ちわびている。プレミアリーグ在籍5年目となる来シーズンは初優勝、そして選手権でのリベンジを成し遂げたい。

▽黒田剛監督インタビューはこちら
青森山田高校 黒田剛監督【前編】
青森山田高校 黒田剛監督【後編】

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